3月13日、経済産業省が発表した1月の鉱工業生産指数(確報値、季節調整済)は75.8と、前月比マイナス10.2%となりました。
今回のマイナス幅は過去最大で、速報値のマイナス10.0%から下方修正されました。
一般に、鉱工業生産指数は、GDPと同じ方向に、GDPよりも高い振幅を示す傾向があります。
業種別では、出荷の低下に寄与したのは、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業等でした。
また、出荷指数の確報値は、指数水準は76.1(季節調整済)と、前月比マイナス11.4%となりました。
業種別では、出荷の低下に寄与したのは、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業等でした。
一般に、鉱工業生産指数が、供給面の動きを、鉱工業出荷指数が、需要面の動きを示すと言えますが、今回の鉱工業生産指数と出荷指数の確報値公表は、生産、供給の何れも厳しい状況にあることを示していると言えようかと思います。
ただ、製造工業生産予測指数の予測修正率は、2月調査はマイナス8.7%とマイナスではありますが、1月調査のマイナス12.1%に比べ、マイナス幅は縮小しました。
3月12日内閣府が発表した2008年10-12月期実質GDP(国内総生産)の2次速報値は、前期比マイナス3.2%(年率マイナス12.1%)となりました。
これは、1974年以来、過去2番目の大幅なマイナス幅となりました。
大方の市場予測は、2009年1-3月期もマイナス成長が続くとの見方にあるようです。
生産と需要がスパイラル的に縮小していくのかなど、今後の推移が見守られるところかと思います。