2009年3月9日月曜日

札幌北洋グループへの公的資金注入

最近の報道によれば、北洋銀行が改正金融機能強化法に基づいて金融庁に1000億円規模の公的資金注入を申請するとの観測が出ています。


昨年来の世界的な急速な景気後退により、国内各地域の企業経営は厳しい状況におかれ、地域経済は厳しさを増しています。


札幌北洋グループへの公的資金注入額は、当初、数百億円規模と見られていましたが、株価の下落等を背景に有価証券評価損が予想以上に膨らんだことが大きく影響した模様です。


札幌北洋グループの決算短信によれば、2008年12月末時点の自己資本比率は、9.9%程度と、銀行の国内業務を行う基準である4%を大きく上回っています。


国内地域経済の厳しさは続く見通しであり、今後、地域金融機関の再編につながる動きが出てくる可能性は少なくなく、他地域の地方銀行の行方が見守られるところかと思います。