3月16日(現地時間)、EU統計局が発表した2月のユーロ圏消費者物価指数(16カ国、改定値)は、前年比プラス1.2%、前月比プラス0.4%と速報値と変わらない水準になりました。
食品・エネルギーを除くコア指数は、前年比プラス1.7%、前月比プラス0.4%でした。
2月27日(現地時間)、ドイツ連邦統計庁が発表した2月のドイツの消費者物価指数(速報値)は前年同月比プラス1%となりました。
3月12日(現地時間)、フランス国立統計経済研究所が発表した2月のフランスの消費者物価指数は前年同月比プラス1.0%、前月比プラス0.4%となりました。
EU及びユーロ圏主要国の2月の消費者物価指数は、プラスで推移しましたが、市場では、石油価格の下落が続くとすれば、エネルギー価格は消費者物価上昇率を押し下げ、消費者物価指数はゼロ近辺ないしマイナスになる可能性があるとの見方が出されているようです。
ECB(欧州中央銀行)は、4月に追加利下げに踏み切るとの観測も出ています。
EUは、日米に比べ、経済は厳しい状況にあるとの見方がある中、G20では、EUは追加の景気対策に慎重な姿勢を示した模様であり、今後、EUの消費者物価指数、ECBの金融政策などが見守られるところかと思います。