3月30日、公表された鉱工業生産指数は、68.7と前月比マイナス9.4%となりました。
これは、今回の景気後退のピークから37.6%の下落となっています。
1970年以降、最大の落ち込みとなった第一次石油ショック当時で18.8%の下落であり、今回の生産の落ち込みはこの2倍に達したと言えます。
在庫指数は103.7と前月比マイナス4.2%となりました。
しかし、在庫率は158.2と前月比プラス4.6%と増加を示しました。
2月の実現率はマイナス3.7%、3月の予測修正率はマイナス3.6%となりました。
製造工業生産予測調査によると、3月は前月比プラス2.9%、4月は同プラス3.1%となりました。
3月のプラスは、輸送機械工業、化学工業、電気機械工業等によるものです。
4月のプラスは、化学工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等によるものです。
在庫率からみて在庫は未だ十分に改善しておらず、予測修正率のマイナスからすると、生産の底打ちは未だのようです。
しかし、製造工業生産予測調査によると、3月、4月はプラスとなったことからすると、生産は2月-4月に底打ちする可能性があるように見えます。
今後の推移が見守られるところかと思います。