2月13日(現地時間)、EU統計局が発表した2008年第4四半期のユーロ圏域内GDP伸び率は前期比マイナス1.5%、前年比マイナス1.2%となりました。
市場は、マイナスとなることは予想していたところ、市場の事前の大方の予想を上回るマイナス幅になりました。
昨日(2月13日)、当ブログでユーロ圏の鉱工業生産は市場予想を上回る悪化となり、ECBの利下げ可能性は非常に高くなり、利下げ幅が注目される旨を記しましたが、今回のユーロ圏域内GDP伸び率が市場予想を上回るマイナス幅となったことで、大幅な利下げを求める圧力が強まると言えます。
ユーロ・円は、年初127円台であったところ、円高基調で推移し、一時は112円台となりましたが、2月13日は、3営業日ぶりとなる118円台乗せとなったばかりでした。
今回のユーロ圏域内GDP伸び率が市場予想を上回るマイナス幅となったことで、ユーロ・円為替の行方と、3月決算を目前にしてEU圏と取引のある日本企業の業績を押し下げる要因になりかねないことが気になるところです。
現在、G7が開催されていますが、世界経済の回復に向けた強いメッセージを発することを期待したいと思います。