海外メディアによれば、南アフリカの2008年10-12期の経済成長率はマイナス1.8%となった模様です。
2008年、通年では、プラス3.0%と、プラス成長になったようです。
2007年の南アフリカの経済成長率はプラス4.8%(世界銀行)でした。
南アフリカは、金、ダイヤモンド、希少金属など、豊富な鉱物資源を有しており、同国のGDPは、サブサハラ・アフリカ諸国(※)のGDP総額の約4割を占めていて、アフリカ経済の牽引役と言えます。
※サハラ砂漠以南の地域の48カ国を指し、約7億4400万人が暮らしている。1990年代には、サブサハラの人口の44%が1日あたり1ドル未満での生活という貧困状態にあった。しかし、サブサハラはここ10年近く成長傾向にあり、経済成長が貧困削減へとつながっている。(出所)世界銀行東京事務所
南アフリカのマニュエル財務大臣は、2009年の経済成長率は、1998年以降最低の1.2%にまで落ち込むと予想しているが、2010年には、世界経済の回復を受け、成長が回復することを見込んでいる旨を明らかにしました。
サブサハラ・アフリカ地域は、石油価格の高騰に供給側として堅調に反応した数少ない地域のひとつで、米国やユーロ圏での需要落ち込みにもかかわらず歴史的な高水準で経済成長が維持できるとの見方もあります。
市場では、同地域内の内需は底堅いと見られているようですが、石油価格が大幅に下落した状況がどのように影響していくのか、今後、サブサハラ・アフリカ地域の経済の行方が見守られるところかと思います。