2月5日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利を2.0%に据え置くと決定しました。
また、ECBのトリシェ総裁は、3月の理事会で利下げすることを示唆しました。
ECBが政策金利を2月は据え置き、3月引下げることは、以前より予想されていたことでサプライズは全くありませんでした。
同日、ドイツ経済技術省が5日発表した12月のドイツ鉱工業受注指数は、前月比マイナス6.9%となりました。
ドイツの鉱工業受注指数は、2008年、マイナス25.1%となりました。
スペインの工業生産は、2008年、マイナス19.6%となっています。
個人的には、市場では、当初予定通り政策金利を据え置く可能性が高いと見ていたものの、予想以上のペースで深刻化するEUの経済状況への対応を注視していたところ、改めて、据え置き決定の報道に接すると、やはりそうかと思いつつ少し残念でした。
一方、BOE(英国中央銀行)は、政策金利を0.5%引き下げ、1.00%にすると決定しました。
これは、市場の大方の事前の予想通りの結果でした。
経済状況からすると、今後もさらに英国の政策金利引下げは続くとみられるところ、近い将来、一段の量的緩和措置を講じると予想されます。
今後の推移が見守られるところかと思います。