最近、米国の金融機関を経営する富豪の詐欺の嫌疑が話題になっています。
その富豪とは、アレン・スタンフォード氏で、テキサス州ヒューストンを本部とするスタンフォード・ファイナンシャル・グループを経営しています。
報道によれば、同グループのスタンフォード・インターナショナル銀行は、世界131カ国に3万人の顧客を抱え、総資産は85億ドル、グループ全体の運用資産は500億ドルに上るようです。
2月17日(現地時間)、SEC(米証券取引委員会)は、アレン・スタンフォード氏とグループ企業を巨額詐欺の疑いでダラス連邦地裁に提訴しました。
高利回りと偽って金融商品を不正に販売していた疑いが持たれています。
詐欺的な金融商品の販売は、よくある話ですが、今回、報道によれば、問題となった金融商品は、80億ドル(約7500億円)に上ること、米国だけでなく、国際的に行っていた模様であることから注目した次第です。
スタンフォード・インターナショナル銀行には預金を引き出そうとする人が詰め掛けているとのTV報道がありましたが、預金は全額保護されているようです。
アレン・スタンフォード氏は容疑を否認した模様ですが、当局は行方をつかめていないようであり、詳細は不明ですが、影響は世界に及ぶ可能性が高く、その推移が見守られるところかと思います。