2009年2月20日金曜日

日本銀行が企業の資金繰り支援強化を決定

2月19日、日本銀行は、金融政策決定会合で、企業の資金繰り支援強化を決定し、社債やCP(コマーシャルペーパー)等を担保に金融機関に年0.1%の固定金利で資金を供給する制度を9月末まで半年延長するとしました。


政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標は、0.1%前後に据え置きました。


対象となるのは、
①償還までの残存期間が1年以内
②シングルA格以上
です。


市場では、BBB格以上を対象にすることを期待する見方がありましたが、今回の決定はA格以上となりました。


2月16日に内閣府が公表した2008年10-12月のGDP速報値によれば年率換算で前期比マイナス12.7%と、石油危機直後以来34年ぶりの落ち込みを示す中、日本銀行の対応は慎重過ぎ、遅すぎるのではないかと感じないでもありません。


上場会社の中でもA格以上を取得可能なのはごく一部の優良企業に限られるところ、今後、支援の一層の強化を期待しつつ、今後の推移を見守りたいと思います。