2月14日(現地時間)、地球温暖化に関する国連の予測は、気候変動を過小評価しているという批判が出ているようです。
批判されている国連の予測は、昨年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル、Intergovernmental Panel on Climate Change)によって公表されたものです。
この内容は、
産業革命以降、人間活動による世界の温室効果ガスの排出量は増加し続けており、1970年から2004年の間に70%増加した。
20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い。
温室効果ガスが現在のまたはそれ以上の速度での排出は、一層の温暖化の原因となり、21 世紀中に世界の気候システムに多くの変化を引き起こすであろう。その規模は20 世紀に観測されたものより大きくなる可能性がかなり高い。
今後20年間に、10年当たり約0.2℃の速度で気温が上昇すると予測される。
晩夏における北極海の海氷が、21世紀の後半までにほぼ完全に消滅すると予測しているものがある。
などを内容とするもので、公表当時、内容の厳しさから衝撃的なものでした。
海外メディアによれば、クリス・フィールズ氏(クリストファー・フィールド氏?)は、この国連の予測は、過小評価しており、はるかに大きい気候変動が予想されるとしています。
シベリアの永久凍土が温暖化で溶けており、温暖化ガスが放出されていることや、中国・インドの主として石炭を原料とする発電の影響などをあげているようです。
現在、国際的に環境ビジネスが注目されていますが、景気悪化時期における温暖化対策が適切に進むのかどうか、今後の行方が見守られるところかと思います。