2月24日(現地時間)、発表された2008年12月のケース・シラー住宅価格指数(20都市)は、前月比でマイナス2.5%、前年比でマイナス18.5%となりました。10都市では、前月比マイナス2.3%、前年比ではマイナス19.2%となりました。
2月3日(同)、全米不動産業者協会(NAR)が発表した2008年12月の住宅販売保留指数は、前月比プラス6.3%上昇と、2008年8月以来初めて上昇に転じ、買い手が市場に戻りつつあるとみられました。
しかし、差し押さえ物件の増加が主因であり、実態を示していない可能性もあるとの見方もありました。
今回のケース・シラー住宅価格指数が前年比で過去最大の落ち込みなったことからすると、米国の住宅価格は依然として下降局面にあると言えます。
先般公表されたオバマ政権の住宅対策は内外から高い評価を受けていますが、市場には、住宅価格はさらに大幅に下落する可能性があるとの見方も出されているようです。
今後の米国住宅市場の推移を見守りたいと思います。