2月11日(現地時間)、アフリカのジンバブエで、野党(民主変革運動)指導者のモーガン・ツァンギライ議長は、同国の首相に就任しました。
ツァンギライ氏は2008年3月に行われた大統領選挙でムガベ氏を上回る得票がありましたが、その後、野党支持者への暴力や嫌がらせが横行し決選投票への出馬取りやめに追い込まれたという経緯があります。
今後、ツァンギライ首相は、対立してきたムガベ大統領と連立政権を運営することになります。
国際社会は、同国に対し、経済的な支援の用意がありますが、現時点では、ムガベ大統領に対する不信感から、支援を留保した状態にあるようです。
従来、欧米の強い圧力にも関らず、ムガベ大統領は退任を拒んできました。
これまで独裁政治を行ってきたムガベ大統領が、ツァンギライ首相に、どの程度の権力を分割するか、国際社会の経済制裁の解除と経済支援の行方も含め。注目されるところかと思います。