海外メディアによれば、スリランカで、同国政府により、表現の自由が脅かされている懸念が出ています。
過日、当ブログ(2009年1月23日「スリランカ政府軍は反政府武装組織の本部を制圧したと表明」)で、スリランカ政府軍が、反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラの本部を制圧し、大きな勝利を得たことを肯定的に受け止めていましたが、ことはそう単純ではないようです。
海外メディアによれば、スリランカでは、反政府的立場から報道していた報道機関が何者かに爆破され、また、反政府的立場にある著名編集者が何者かに射殺されるなど、反政府的立場にあるマスコミに対する圧力が続いているようです。
今のところ、こうした事件の犯人は不明で、関係者の中には政府に強い疑念をもつものの、公の場での批判は控えている傾向にあるようです。
政府は、戦時中の政府批判は反逆罪としている模様です。
こうしたことからすると、スリランカに関する報道は、同国政府に好ましいものに限られ、報道内容は、そのまま受け止めることが必ずしも適当でない状況にあるのかも知れません。
個人的には、スリランカに関する情報は、慎重に検討して行きたいと思います。