2月18日(現地時間)、FRB(米連邦準備制度理事会)が公表した1月米鉱工業生産指数は前月比1.8%低下しました。
2009年1月の自動車生産台数は年率換算390万台と12月の同661万台からマイナス41%と、1967年以来で最低となりました。
2月10日(同)、米国商務省が公表した2008年12月の売上高在庫比率(卸売、季節調整済、※)は、1.27ヶ月と、11月の1.24ヶ月から上昇しました。
※現在の販売ペースで在庫清算にかかる期間を示す指標
これは、2002年3月以来の高水準となりました。
米国では、大きく生産が落ち込む中で、売上減も進む状況にあり、在庫率からみた在庫水準は上昇が続いています。
日経新聞記事によれば、トヨタは、4月までに在庫を適正水準に圧縮した上で、5月の国内生産台数を、2―4月の月平均台数に比べ約3割多い20万台規模に引き上げる方針とのことです。
今後、トヨタの在庫は予定通りの推移を辿るのか、また、米国の生産、在庫はどうなるのか、その推移が見守られるところかと思います。
米国売上高在庫比率 | 米国鉱工業生産 | |
(卸売、季節調整済) | (総合、季節調整済) | |
2008年8月 | 1.10 | 109.8 |
2008年9月 | 1.12 | 105.3 |
2008年10月 | 1.16 | 107.0 |
2008年11月 | 1.24 | 105.7 |
2008年12月 | 1.27 | 103.2 |
2009年1月 | 101.3 |
(出所)米国商務省、FRB