2009年2月19日木曜日

米国の1月の鉱工業生産は前月比低下

2月18日(現地時間)、FRB(米連邦準備制度理事会)が公表した1月米鉱工業生産指数は前月比1.8%低下しました。


2009年1月の自動車生産台数は年率換算390万台と12月の同661万台からマイナス41%と、1967年以来で最低となりました。


2月10日(同)、米国商務省が公表した2008年12月の売上高在庫比率(卸売、季節調整済、※)は、1.27ヶ月と、11月の1.24ヶ月から上昇しました。
※現在の販売ペースで在庫清算にかかる期間を示す指標


これは、2002年3月以来の高水準となりました。

米国では、大きく生産が落ち込む中で、売上減も進む状況にあり、在庫率からみた在庫水準は上昇が続いています。


日経新聞記事によれば、トヨタは、4月までに在庫を適正水準に圧縮した上で、5月の国内生産台数を、2―4月の月平均台数に比べ約3割多い20万台規模に引き上げる方針とのことです。


今後、トヨタの在庫は予定通りの推移を辿るのか、また、米国の生産、在庫はどうなるのか、その推移が見守られるところかと思います。


 米国売上高在庫比率米国鉱工業生産
 (卸売、季節調整済)(総合、季節調整済)
2008年8月1.10109.8
2008年9月1.12105.3
2008年10月1.16107.0
2008年11月1.24105.7
2008年12月1.27103.2
2009年1月 101.3


(出所)米国商務省、FRB