海外メディアによれば、バングラディッシュで、賃金に関する不満から、政府軍兵士の一部が、首都ダッカの商店街を制圧していたところ、2月25日(現地時間)、政府と合意に達したようです。
現時点では、合意内容は不明なようです。
TV映像で見ると、首都ダッカでは、住宅地で銃や大砲の音が聞こえ、戦車、ヘリコプターが街に出現していました。
バングラディッシュの一般の人々の間に恐怖を感じさせたようです。
しばらく前に、イギリスで山猫ストが頻発しているとの報道に接し、景気後退による雇用・賃金に関する不満の強さの広がりの表れと個人的にに注目していたところでしたが、今回の報道から、賃金に関する不満から兵士が反乱することもあるのかと驚きました。
2月24日、25日(現地時間)、FRB(米連邦準備理事会)のバーナンキ議長は、下院金融委員会で金融政策について証言を行い、米国政府の適切な金融安定化策が講じられなければ米景気後退が2010年まで続く可能性があると警告しました。
市場の思いを代弁したとの思いでTV放送でバーナンキ議長が証言する姿を見ていました。
先進国で賃金に対する不満から兵士が反乱するという事態を想定することは難しいと思いますが、政府が適切な対策を講じないと、市場や社会に大きなストレスが蓄積し、何かの拍子にどんな形で爆発するかも知れません。
そうならないことを願いつつ、当面は、4月開催のG20に向け、各国の政策などの推移を見守りたいと思います。