現在、米国では大学の卒業式シーズンにあり、オバマ大統領は、大学の卒業式でスピーチを行う機会が増えているようです。
そうした中、カトリック系のノートルダム大学で、中絶を容認するオバマ大統領のスピーチに抗議するTVCMが流され、また、抗議活動をしていた人々が大学へ不法侵入したととして逮捕される事件があったようです。
オバマ政権は凍結されていた中絶を支援する国際団体への連邦資金助成を再開するなど、中絶を容認する立場とみられます。
一般にカトリック教徒は、中絶に反対の立場と言えます。
米国ではカトリック教徒は約6000万人で、そのうち3分の1が毎週教会に通うと言われています。
最近、米国で自らを中絶反対派と見る国民が過半数に達したとの調査結果が出ているようです。
オバマ政権への風当たりが強まっており、オバマ大統領に反発する動きが顕在化したとの見方もありますが、先ほどのノートルダム大を舞台にした抗議活動に関し、ある卒業生はTVのインタビューで抗議活動のありかたに批判的な姿勢を表明していました。
オバマ政権は、4月28日に厚生長官が議会で承認され、全閣僚が出揃ったばかりです。
オバマ大統領の指導力の行方の与える影響は大きく、今後の推移を見守りたいと思います。