インド下院選挙の議席が確定し、国民会議派206議席、インド人民党(BJP)116議席、社会主義党(SP)23議席、大衆社会党(BSP)21議席などとなり、国民会議派を中心とする与党連合は261議席、BJPを軸にした野党連合は159議席となった模様です。
5月18日、住友金属は、鍛造クランクシャフト事業の強化でインド現地の自動車部品メーカーであるAmtek Auto Linitedと現地合弁会社を設立することを発表しました。
5月15日、自動車メーカーのスズキは、インドで新型小型車Ritzを発表しました。
最近、日本企業は相次いでインドでの積極展開を表明しているように見えます。
インドのシン首相は近く新しい政策をまとめたアクション・プランを発表する見通しであり、保険や小売業分野での外資規制の緩和などで、新たな動きがあるのではないかとの期待が高まっています。
市場は、インドは経済改革路線を推進していくと強く期待しているようです。
ただ、個人的には、今回の選挙で、各党とも大票田の貧困・農民層にアピールするための公約を掲げてきており、選挙後に経済改革路線をどの程度進めることができるのか、社会主義的な色彩が出るのではないかとの不安もよぎります。
今後の政策発表など、推移が見守られるところかと思います。