2009年5月17日日曜日

ユーロ圏の2009年第1四半期GDP伸び率に対する印象

5月15日(現地時間)、公表されたEU(欧州連合)の2009年第1四半期のユーロ圏GDP伸び率は、前期比マイナス2.5%、前年比マイナス4.6%となりました。


事前の市場の大方の予想よりも大きなマイナス幅だったと言えます。


市場には、2009年第1四半期で景気の底入れをした可能性を指摘する見方も出されているようです。


確かに、最近のセンチメントは改善しているようですが、5月13日(現地時間)に公表された3月のユーロ圏の鉱工業生産は、前年比マイナス20.2%と、1990年以来最大の落ち込みとなったことは気になります。

中・東欧の金融情勢は先行き不透明感があり、今後、同地域に関する不良債権問題が深刻化する懸念は払底されておらず、慎重に今後の推移を見守りたいと思います。