5月6日(現地時間)、チェコの上院で、リスボン条約の批准が承認されました。
リスボン条約はEU機能強化を目指す新たな基本条約です。
順調に行けば、昨年の国民投票で条約を否決したアイルランドを除き、加盟26カ国全てで批准を終えたことになります。
今後、チェコが同条約を批准するためには、クラウス大統領の署名が必要です。
しかし、海外メディアによれば、クラウス大統領は、批准を承認した上院を強く非難しており、批准するかどうかは、同条約について憲法裁判所で最終的な判断を経るべきとの考えを表明しているようです。
リスボン条約は1カ国でも批准しないと発効しないため、リスボン条約は新たな危機に直面したと言えます。
今後の推移を見守りたいと思います。