5月29日(現地時間)、公表されたEU(欧州連合)の5月のCPI(消費者物価指数)は、前年比で変わらず(プラスマイナスゼロ)となりました。
事前の大方の市場予想では前年比プラスとしていたと言えます。
市場では、6月のCPIは、マイナスを記録するのではないかとの見方が出されているようです。
個人的な印象として、ECB(欧州中央銀行)はデフレの脅威を過小評価しているのではないかと感じています。
過去の日本の場合からすると、一旦デフレに陥ってからの対策には相当の困難が伴うので、事前の予防策が重要と言えようかと思います。
ECBは、今月、ユーロ建てのカバードボンド買い入れ実施を表明していますが、買い入れ枠の引き上げまたは買い入れ対象の拡大に踏み切るのかどうかなど、今後の推移が見守られるところかと思います。