5月11日(現地時間)、BIS(国際決済銀行)の主要国中央銀行総裁会議が閉幕しました。
閉幕後、議長を務めたECB(欧州中央銀行)のトリシェ総裁は、記者会見を行い、各国の中央銀行当局者らは景気循環の転換点に近いという共通認識を有していると話しました。
景気が回復しはじめた場合、景気刺激的な政策を後退させる必要があると指摘しました。
ただ、非伝統的な方法での必要な措置を続けるとも表明しました。
当面は景気底打ちを確認する指標の公表が続くことが期待されますが、ヨーロッパの東欧をはじめとした不良債権問題は、今後顕在化していくとみられ、ヨーロッパの金融システムは大きなストレスにさらされる可能性が高いのではないかと思います。
イメージとしては、財政政策が息切れすると、ストレスが大きくなるのではないかとの印象です。
今後の推移を見守りたいと思います。