5月14日(現地時間)、公表された米国の先週(5/9終了週)の新規失業保険申請件数(季節調整済)は63万7千件と、前週比プラス3万2千件となりました。
これは事前の市場の予想よりも大幅な増加と言えます。
4週移動平均は63万500件と、前週の62万4500件から増加しました。
一般に、米国の新規失業保険申請件数は、景気の谷の一致指標と考えれますが、前日の小売売上高の印象が残っているからかもしれませんが、新規失業保険申請件数の4週移動平均が増加したことは、ややネガティブなイメージを受けます。
海外メディアによれば、5月14日(現地時間)、米国大手自動車メーカーのクライスラーとGMは自動車ディーラーとの契約解除方針を発表し、販売店網の大幅な縮小に乗り出したようです。
クライスラーは、米国内にある自動車ディーラー網のうち約25%を今後1~2か月以内に削減する方針であり、GMは同じく約40%相当を削減する方針とのことです。
市場では、仮に、公表された方針通りに実行した場合、20万人の雇用が失われるとの見方が出されています。
米国の自動車メーカー問題を含め、今後の推移が見守られるところかと思います。