5月9日(現地時間)、南アフリカ共和国の新大統領にANC(アフリカ民族会議)議長のズマ氏が就任しました。
9日の就任式には、ジンバブエのムガベ大統領、リビアの最高指導者カダフィ氏、日本の森喜朗元首相らが参加しました。
南アフリカは、金、ダイヤモンド、希少金属など、豊富な鉱物資源を有しており、同国のGDPは、サブサハラ・アフリカ諸国のGDP総額の約4割を占め、アフリカ経済の牽引役を担っています。
最近の国際的な急速な経済後退の影響もあり、貧富の格差や失業問題が指摘されています。
2010年にはサッカーのワールドカップの開催も予定されています。
経済問題をはじめ難しい政権運営が見込まれるところ、5月10日(現地時間)、ズマ新大統領は、前財務相を国家計画委員会委員長に、元税務責任者を財務相に任命することを明らかにしました。これは、従来の経済運営を踏襲することを示唆したものとみられます。
今後の推移を見守りたいと思います。