5月4日(現地時間)、オーストラリア政府は、温暖化ガスの排出権取引の開始を当初予定より1年先送りすると表明しました。
オーストラリアのラッド首相は2007年の総選挙で温暖化ガスの排出権取引導入を公約にあげていました。
石炭資源などを輸出するオーストラリア産業界は、輸出競争力を失うとして政府案に反対していました。
同日、オーストラリアの資源株は、政府の温暖化ガスの排出権取引の開始延期を好感するなどして、上昇したようです。
先進国では環境をビジネスとして成長を促進するという動きがありますが、厳しい経済情勢が続くと、資源国を中心にオーストラリアと同様の動きが広がる可能性があるのではないかと懸念されます。
今後の推移が見守られるところかと思います。