4月30日、公表された3月の鉱工業生産指数は、70.6と、前月比プラス1.6%となりました。
6か月ぶりのプラスでした。
プラスに寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、電気機械工業等でした。
3月の在庫率は、150.7と、前月比マイナス4.9%となりました。
6か月ぶりのマイナスでした。
製造工業生産予測調査によると、4月は前月比プラス4.3%、5月は同プラス6.1%でした。
3月の実現率は0.3%、4月の予測修正率は1.5%となりました。
これらの指標を見る限り、2月までは減産しても在庫率は上昇していたのが、3月は生産を増やしても在庫率は低下しており、過剰な在庫は整理がつきはじめているように見えます。
個人的に特に注目しているのが昨年5月以来マイナスが続いていた予測修正率が今回プラスに転じたことです。
予測修正率がプラスになるということは、当初の想定よりも需要が強いこと等から、生産計画を上方修正していることを意味しています。
今後の推移を確認する必要がありますが、単月ながら予測修正率がプラスに転じたことは、生産が転換点を迎えた可能性を示唆していると考えます。
今後の推移を見守りたいと思います。