2009年5月20日水曜日

市場予想を下回る水準となった米国住宅着工・許可件数

5月18日(現地時間)、公表された米国の4月の住宅着工件数は前月比マイナス12.8%、年率45万8千戸となりました。


事前の大方の市場予想を下回る水準だったと言えます。


同時に公表された米国の4月の住宅着工許可件数は前月比マイナス3.3%、年率49万4千戸となりました。


こちらも事前の大方の市場予想を下回る水準だったと言えます。


米国の住宅着工・許可件数は何れも、景気の先行指標と言え、過去、景気回復の直前に大きく上昇した傾向があります。


市場には住宅在庫が積みあがっていますが、市場には、許可件数が少なくなり、住宅の新規供給が低下すれば、住宅在庫の整理は進みやすくなると前向きに期待する見方もあるようです。


米国の住宅市場は、今年2月、住宅着工・許可件数ともに予想外の大幅な増加に転じ、住宅市場の改善が大きく進むとの期待が高まりましたが、3月、4月と事前の市場の予想を下回る低水準が続いています。


米国の景気は期待したほどには改善が進んでいないのかも知れません。


今後の推移が慎重に見守られるところかと思います。