今年、欧州議会は5年に1度の選挙が予定されています。
欧州議会は定数785人で議席配分は国別人口比を基に決定され、国別の内訳は、ドイツ99、フランス、イタリア、英国がそれぞれ78、スペイン、ポーランドが54、ルーマニア35、オランダ27、ベルギー、チェコ、ギリシャ、ハンガリー、ポルトガルがそれぞれ24などとなっているようです。
任期は5年で、現任期は、2004年7月から2009年6月です。
欧州議会議員は、欧州人民・欧州民主党グループ(キリスト教民主勢力)と欧州社会主義グループ(社民勢力)が左右の二大勢力で、これにリベラル、環境保護派などが少数派として分布しているようです。
過去の欧州議会選挙では、若年層(18~24歳)の投票率は40%前後にとどまり、非常に低い投票率が問題となってきました。
現在、若年層向けに選挙キャンペーンを展開しているようです。
こうした中、イタリアでは、ベルルスコーニ首相率いる与党 自由の国民党が、欧州議会選挙に多くの美女候補を擁立しようとしたようです。
報道によれば、当初、元ミスイタリアら芸能界出身の約10人の擁立可能性があったものの、結局1名の美女候補にしたようです。
ベルルスコーニ首相のベロニカ夫人はこれに激怒し、離婚の申し立てを行ったとの報道が出ています。
しかし、実は、20年以上の結婚生活をおくるベロニカ夫人の行動は世論を見据えた行為で、選挙への関心を高めることを意図し、選挙後には関係が修復されるのではないかとの見方も出ているようです。
世界的に若年層の投票率の低さは問題視されています。
仮に、若年層の投票率が低下を続けるなら、民主主義の根幹が揺らいでいく可能性さえあります。
今年は日本でも総選挙が行われます。インターネットの活用など方法論が議論されているようですが、表面的な方法の見直しだけではどの程度の効果があるかは不明です。
幅広い議論がおきることを期待しつつ、今後の推移が見守られるところかと思います。