2009年1月15日木曜日

米国小売売上高は市場予想を上回る減少へ。企業在庫を含めた行方に注目。

1月14日(現地時間)、米商務省が発表した12月の小売売上高は、3432億ドル、前月比2.7%減少となりました。


昨年末(12月30、現地時間)に米コンファレンス・ボードが発表した12月の消費者信頼感指数は38.0と、1967年の調査開始以来最低となっていました。


また、昨年のクリスマス商戦は、大幅な値下げを行ったと一般に理解されている他、クリスマスシーズンに米国北東部は大雪に見舞われました。


事前の大方の市場予想は、前月比での減少を織り込んでいました。


しかし、減少幅は大方の市場予想を上回るものになったようです。


同日、米商務省が発表した昨年11月の企業在庫の対売上高在庫比率は1.41カ月で、2001年9月以来の高水準となりました。


米国のクリスマス商戦は、大幅な値下げを行ったとの理解ですが、価格の下落が期待したほどに需要を喚起しなかったという意味で、今回の小売売上高のニュースは先行きの景気後退見通しにとって懸念材料と言えると思います。


今後、企業在庫を含め、その推移が見守られるところかと思います。