1月26日(現地時間)、アイスランドの連立政権が崩壊しました。
連立政権崩壊の要因は、金融、経済危機と言えます。
アイスランドは、金融危機に際し、IMFなどから資金を調達しましたが、経済危機にあって通貨のアイスランドクローネは暴落、失業率も増加する中、こうした資金を返済していくことが出来るか、経済状況の行き詰まりが政治に波及したと言えます。
現在進行中の国際的な金融危機と大幅な景気後退は、思い切った政策が重要ですが、短期的に目に見える効果は期待することが難しいと考えられるところ、支持率の高い安定政権が樹立できるかどうかの重要性を再認識した次第です。
米政権は圧倒的な支持率を確保していますが、イギリスでは2008年5月に行われた統一地方選挙で保守党が躍進し、労働党が歴史的敗北を喫し、同年9月の労働党大会後、支持率の差は縮まっている他、ドイツでも総選挙を控えるなどの状況にあります。
国際的な金融、経済の行方を占う上で、各国の政治の重要性が高まっているような気がします。