1月21日(現地時間)、ECB(欧州中央銀行)のトリシェ総裁は、海外メディアとのインタビューの中で、2%が必ずしも政策金利の最低水準ではないが、ゼロ金利政策は意図していない旨の見解を明らかにしたようです。
1月20日(現地時間)、英国中央銀行総裁は、講演で、まだその局面ではないとしながらも、量的緩和も視野に入れる考えを示唆したようです。
これらのみを見る限り、ECBと英国では温度差は小さくないように感じます。
1月21日(現地時間)、海外メディアは、欧州系大手金融機関クレディ・スイスは、2008年、最大60億スイスフランの損失に達した可能性があると報道しました。
現在、金融不安の再燃が指摘される中、円高が進んでいます。
日本Yen/米ドル
年初=91.167
最近=87.808
日本Yen/EUユーロ
年初=127.13
最近=112.99
これは、資金逃避的なものとの見方にありますが、仮に、こうした見方が正しいとするならば、欧米の金融政策の行方や欧米系金融機関の決算動向が影響する可能性があると思います。今後の推移が見守られるところかと思います。