1月26日(現地時間)、オランダ・ハーグで、コンゴの反政府抵抗勢力が子供兵士を使ったことが戦争犯罪として国際刑事裁判所(ICC)にかけられました。
ルバンガ被告は、アフリカのコンゴにおける内戦で、反政府抵抗勢力であるコンゴ愛国者同盟の指導者でした。
ルバンガ被告は、15歳未満の少年・少女を兵士として戦闘に参加せたことが戦争犯罪として裁判になっているものです。
今後、子供兵士、子供兵士の親が証人として出廷するようです。
ルバンガ被告は無罪を主張しています。
仮に、有罪となれば、服役は最長30年となるとみられます。
今回の公判まで約6年半かかりましたが、年内に審理は終了する見通しのようです。
個人的には、まだ経験、知識が十分発達しておらず是非を十分に判断する能力に欠けると考えられる子供を兵士として用いることそのものが問題と考えます。
報道によれば、コンゴでは、子供兵士を戦闘に参加させ、殺害、強姦、放火を行わせ、自らの護衛に当たらせるといった行為があったようですが、裁判でどの程度立証されるかどうかが重要と思います。
今回の国際裁判は、戦争犯罪や、コンゴ以外での子供兵士問題に対する国際的な姿勢を示すとともに、現在ICCに非加盟の米国の国際協調路線を占う上でその対応が見守られるところかと思います。