海外メディアによれば、ジンバブエで、コレラの感染が都市部から農村部に拡大しているようです。
都市部から農村部への移住するという人の流れの中で感染が拡大しているようです。
WHOによれば、コレラ感染による死者(2008年8月以降)は、昨年末時点でおよそ1560人だったものの、最近時点では2755人に達したと報告しました。感染者は4万8600人以上としています。
ジンバブエで拡大するコレラ感染は、隣国の南アフリカに達している模様です。
ムガベ大統領への国際的な批判の中、同国経済は超インフレに見舞われています。
南アフリカの仲介が行われるも、ジンバブエの与野党間の対話は期待通りに進まず、ムガベ大統領は、一方的に政権を樹立するとの見方が強まっているようです。
昨年12月、日本の日赤派遣の緊急医療チームが、ジンバブエに医療支援のため派遣され、過日(1月18日)に帰国しました。
国際社会は同国への批判を繰り返し、経済制裁を行い、人道支援を行っていますが、同国の混乱は続いています。
過日、ジンバブエのムガベ大統領夫人の派手なライフスタイルとジンバブエ人民の苦境を対比して報じようと、同夫人の香港での行動を追いかけていた英国人報道カメラマンが、同夫人の写真を撮ろうとして夫人から顔を殴られるなどの暴力を振るわれたとの報道が出るに至っては、政治的独裁者の滑稽さと行く末を思わずにはいられませんでした。
今後、適切なアプローチによって同国の混乱が収拾されることを期待するものですが、一部には武力をもって解決することも必要との意見が出されているようです。今後の推移が見守られるところかと思います。