3月2日(現地時間)、オーストラリアの中央銀行(RBA)は、政策金利(オフィシャルキャッシュレート)を0.25%引き上げ、4.0%としました。
今回の政策金利の引き上げは、市場で事前に予想されていたと言えます。
オーストラリア当局は、今回の利上げを、強い景気回復を受けて、金利をより正常な水準に動かすことが可能になったとの認識を示しました。
市場では、今後の一段の利上げ実施を示唆したと受けとめられています。
インターバンク市場の1年物スワップレートは4.65%の水準にあり、市場では先行きの利上げを織り込み済みと言えます。
なお、
オーストラリアの1月の失業率は5.3%と12月の5.5%から改善しました。
RBAは、過度に低くない失業率が好ましいと考えており、失業率の理想的な水準は4.5~5%の範囲内と言われます。
失業率は、この範囲内に達しつつあります。
1月27日(現地時間)、公表されたオーストラリアの消費者物価指数(第4四半期、総合)は、前期比プラス0.5%、前年比プラス2.1%でした。
これは、RBAの長期目標である2~3%の範囲内でした。
オーストラリアの消費者インフレ期待調査によれば、2月の予測インフレ率の平均値は3.2%と、先月の3.5%から低下しています(Melbourne Institute調べ)。
個人的には、こうしたことから、今後、利上げがあるとしても、来月(4月)に続けて利上げするかどうかは微妙ではないかと思います。
今後の推移を見守りたいと思います。