3月22日(現地時間)、中国で資源大手リオティントの社員に対する産業スパイと収賄の容疑に関して裁判が行われました。
産業スパイの容疑は、中国の鉄鋼メーカーの機密を不正に手に入れたのではないかというものです。
容疑者は4人、うち3人は中国籍、1人はオーストラリア籍です。
今回の裁判は3日間の予定で、収賄容疑は公開、産業スパイ容疑は非公開とされましたが、外国メディアの傍聴は認められませんでした。
中国側は、政治問題化されるべきではないと主張していますが、豪政府や外資系企業の懸念が膨らんでいるようです。
インターネット検索大手グーグルの中国撤退問題などがある中で行われる今回の裁判の行方によっては、中国における商業取引に対する信頼を損ね、長い目でみて、外国からの中国投資を減速させることに繋がる可能性があるような気がします。
今後の推移が見守られるところかと思います。