2010年3月21日日曜日

日本全体の景気をうらなうことの難しさ


最近、日本全体の景気をうらなうことの難しさを改めて感じています。


例えば、少子高齢化による人口減少があります。確かに、日本全体ではその通りなのですが、より細かく、地域別に見ると、人口の増加している地域と減少している地域があります。


転入超過数(転入者-転出者)は、日本全体の合計では「ゼロ」ですが、19大都市(※)では2010年1月は2421人、前年比プラス612人と昨年を上回るペースで増えています。大都市では人口は増えているわけです。
※東京都特別区部、大阪市、札幌市、福岡市、神戸市、広島市、千葉市、堺市、さいたま市、新潟市、静岡市、岡山市、横浜市、浜松市、仙台市、北九州市、名古屋市、京都市、川崎市。(2010年1月の転入超過数順)


小売業界は厳しいと言われますが、人口が増えている地域であれば売上高を伸ばすチャンスがその分大きく、その点、現状、大都市は有利と思います。


先日、所要で信州に行きました。

最寄の新幹線の駅からバスであれば40分以上かかる山沿いの地域です。
地元で聞いたところ、以前に比べ主力の産品である花の値段は半分になり、市況は悪化が続いている由、また、実感として、地元経済が縮小しているような気がするとの話しでした。どうしようもない様子がみてとれました。


信州の2010年1月の転入超過数はマイナス22人と減っています。

ただ、前年同月はマイナス293人であったところ、マイナス幅は大きく縮小したようです。


人口の減っている地域の経済状況の厳しさに触れた思いがしました。それでも、これから、信州が少しでも活気がでればいいなと思います。

人によっては、まだまだ努力が足りないとのご指摘もあるかもしれませんが、税金を元にした単なるバラ撒きではなく、努力した人が報われやすい、そんな田舎になればいいなと思います。