2009年4月2日木曜日

厳しい雇用情勢は続いているものの、ISM,PMI等は景気底打ちの可能性を示唆

4月1日(現地時間)、公表された3月の米国のADP雇用報告は、民間部門雇用者数はマイナス74万2千人と、2001年の統計開始以降最大の落ち込みを記録しました。

大方の市場予想より大きなマイナスとなりました。


4月1日(現地時間)、公表された3月の米国のISM製造業部門指数は36.3となりました。
前月の35.8に対しプラスとなりました。
大方の市場予想より若干上回りました。


4月1日(現地時間)、公表された3月のユーロ圏の製造業PMIは33.9となりました。
前月の33.5に対しプラスとなりました。
大方の市場予想とほぼ同様の水準でした。


4月1日、公表された日銀短観の大企業製造業・業況判断DIはマイナス58と、過去最低水準を記録しました。
大企業製造業・業況判断の先行きDIは、マイナス51と、11期ぶりの改善となりました。


こうした指標からすると、景気回復の遅行指標である雇用は厳しい状況が続いているものの、景気の先行指標であるISMないしPMI、業況判断先行きDIは底打ちの兆しを示したように見えます。


景気が底割れしないためには、金融市場が安定化に向かうことが重要な局面にあり、その意味で開催されているG20と公表された米国バッドバンク構想の実行性の推移が見守られるところかと思います。