4月9日(現地時間)、米商務省が発表した2月の貿易統計によれば、米国の貿易赤字は、259億7000万ドルと28.3%減少しました。
輸入は前月比5.1%減少し、輸出は前月比1.6%増加しました。
前月は362億ドルの赤字でした。
2月の貿易赤字幅は、事前の大方の市場予想より小幅になったと言えます。
財・サービス収支は次の通りです
収支 | ||
(10億ドル) | ||
財 | サービス | |
Jan-09 | -46.9 | 10.7 |
Feb-09 | -36.9 | 10.9 |
Jan-08 | -70.7 | 11.5 |
Feb-08 | -73.0 | 11.1 |
財・サービス収支は、米国の外国製品に対する需要と米国製品の海外販売力を示すと考えられるところ、景気後退により、米国消費者の需要減退は続いているように見えます。
昨年公的資金の注入を受けた大手米銀ウェルズ・ファーゴは、2009年第1四半期の純利益が約30億ドルになるとの見通しを示しました。
大方の事前の市場予想より、良好な決算内容と言えます。
米国は、消費は厳しい状況にあるものの、金融機関の決算は予想外に良好なのかもしれません。来週以降本格化する米国金融機関の決算が注目されるところかと思います。