4月8日(現地時間)、タイのバンコクで、再び抗議行動が行われました。
昨年、反タクシン派は、黄色のシャツをトレードマークにして、2カ月以上、臨時首相府やスワンナプーム国際空港を占拠しました。
今回、バンコクで抗議行動を行ったのは、タクシン元首相を支持する人々で、赤いシャツをトレードマークにしています。
タクシン派の支持層は、地方の貧困層が中心と見られています。
タクシン支持派は、現アピシット首相は、不正な手続きで政権についたとして、退陣と選挙を求めています。
アピシット首相は、事態の鎮静化をTVで呼びかけています。
今週末、タイでは東アジア首脳会議が開かれる予定であり、タクシン派はこの機を捉えて、抗議活動を行ったとみられています。
仮に、現政権が暴力的に対応すれば、タクシン派の抗議活動への支持が広がると見ているからです。
タイは、政治的な落ち着きを取り戻していくのではないかと期待していましたが、今回の抗議活動を見る限り、事はそう容易ではないようです。
ただ、暴力的な動きではないようであり、民主的な手続きの範囲内での主張であれば、過度に神経質になる必要は無いのかも知れません。今後の推移を見守りたいと思います。