2009年4月7日火曜日

2月の景気動向指数 CI先行は前月比マイナス幅縮小、とDI先行は前月比プラス

4月6日、内閣府は2月の景気動向指数(速報値)を発表しました。


CI一致指数(2005年=100)は86.8となり、前月比マイナス2.7ポイントと7カ月連続のマイナスとなりました。
これは、2002年4月以来の低水準でした。


CI先行指数(2005年=100)は75.2となり、前月比マイナス2.0ポイントと20カ月連続のマイナスとなりました。


CI先行指数の推移は、次の通りで、低下幅は縮小傾向にありますが、反転には至っていません。


 CI先行指数前月差(ポイント)
2008年9月89.2+0.4
10月85.2-4.0
11月81.6-3.6
12月79.4-2.2
2009年1月77.2-2.2
2月75.2-2.0

(出所)内閣府


CI先行指数の採用系列でマイナスに大きく寄与したのは、新規求人数、鉱工業生産財在庫率指数、日経商品指数などでした。
CI先行指数の採用系列でプラスを示したのは、消費者態度指数、長短金利差、中小企業売上見通しDIでした。


今回発表されたCI一致指数とCI先行指標を見る限り、現状、日本経済の現状は厳しい状況が続いており、当面、経済後退は続く可能性が高いことを示しているように見えます。


景気動向指数は、2008年4月速報分から、これまでのDIからCIに移行しました。


従来のDIを見ると、2月の先行指数DIは20.0と、前月の9.1から上昇に転じています。


この先行指数DIを見ると、景気は底入れの兆しを示し始めたように見えます。


ただ、過去の景気動向指数を見ると、月次の動きは不規則な変動を生じることもあったことからすると、この2月の先行指数DIをもって景気底入れとするのは尚早かと思いますが、プラスを示したことから、今後の推移が見守られるところかと思います。