4月5日(現地時間)、オバマ米大統領は、プラハで演説を行いました。
オバマ大統領は、世界で唯一核兵器を使用した米国には核兵器に関し、道義的責任があると表明し、核軍縮を主導する構想を明らかにしました。
また、イランの核兵器の脅威が無くなるならば、東欧にミサイルを配備する必要がなくなるとの見方を示しました。
オバマ大統領は、ロシアに対し、イランの核兵器の脅威を除くため協力するよう求めたメッセージと理解されます。
ブッシュ前政権は、イランからのミサイル攻撃に対応するとの理由で、東欧のポーランドとチェコへミサイルの配備計画を進め、これに対し、ロシアは、真の狙いはロシアではないかと激しく反発していました。
オバマ大統領は、トルコのEU加盟に期待する旨のコメントも表明しました。これは、イスラム国を自陣営に引き入れることを重視した動きとみられます。
TV放送でオバマ大統領の演説の一部を見ましたが、理想を掲げつつ、タフな面も見せるオバマ大統領は世界を変えていくのかも知れないと期待させる演説との印象でした。
今後の米国対外政策の推移を見守りたいと思います。