2009年4月11日土曜日

ソマリア沖で海賊の人質となった米国船長に思うこと

先日(4月8日、現地時間)、ソマリア沖で、米国船籍の貨物船が武装した海賊に襲撃されました。


海賊は船長を人質にとって救命ボートに移り身代金を要求しているようです。


海外メディアによれば、近海の米駆逐艦などが救援に向かい、現在は、海賊らを制圧した状態にあるようです。


最近、ソマリア沖では多数の船が海賊に襲われていますが、米国船籍が海賊に襲撃されるのは近年では例がないようです。


海外メディアによれば、船長は、乗員の安全を確保するため、海賊に対し、自ら進んで人質になったとの報道もあります。

船長は、人質になったあと、海に飛び込み脱出を図ったものの、海賊に再び捕まり、人質状態は続いているようです。


米国は、同海域に複数の艦船を派遣している模様です。


CNNによれば、2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの女性環境保護活動家ワンガリ・マータイ氏が米国での著書出版を前に電話取材に応え、世界不況を引き起こした支配層の貪欲さを批判、アフリカでも同じことが起きていると警告し、アフリカ民衆に蜂起を訴えたようです。


マータイ氏の発言の趣旨は、海賊行動を勧めるものではないことは明らかですが、世界的な景気後退の影響を受けているアフリカの国の民衆の不満が何処に向かうのか、気にかかるところであり、今後の推移が見守られるところかと思います。