2009年4月20日月曜日

南アの選挙の行方

南アフリカで国民議会選挙が4月22日に実施される予定であり、活発な選挙活動が行われています。


今回、与党のANC(アフリカ民族会議)の勝利とANC議長ズマ氏の次期大統領が確実視されているようです。


ズマ氏は収賄罪などでの訴追が問題になっていましたが、最近、南アフリカ国家検察局は、ズマ氏に対する収賄罪などの訴追を手続上の問題で断念することを明らかにしました。


90歳になるマンデラ氏は、ANCの集会に出席し、ズマ氏への支持を公の場で明らかにしました。


ズマ氏の貧困層を優遇するポピュリスト的な言動から、白人や黒人富裕層を中心にズマ氏嫌いも根強いとされ、野党の台頭が指摘される中、ANCがどの程度まで票を伸ばすのかが注目されるところです。


南アの3月のPMI(インベステック製造業購買担当者指数)は36と、11カ月連続の前月割れが続いているなど、厳しい経済状況が続いています。

南ア当局は昨年12月以降計2.5ポイントの利下げを実施した同国には、追加利下げの余地が十分にあるとしているようです。


選挙、経済など南アの今後の行方が見守られるところかと思います。