2009年4月13日月曜日

モルドバで選挙結果の再集計が行われる模様、気になるロシア・EU等との対立の行方

海外メディアによれば、4月12日(現地時間)、旧ソ連のモルドバ共和国の議会選の選挙結果について再集計を行うことになったようです。


先ごろ選挙が行われたモルドバ共和国では、共産党は第一党の座を維持しましたが獲得議席は60議席で、単独で大統領を選出できる61議席には届きませんでした。


この議会選の選挙の集計について、野党支持者は、不正があったとして、再集計を求め、首都では野党支持者が大統領府を占拠するなどしていました。

こうした抗議活動により、200人を超える逮捕者が出ている模様です。


3月20日(現地時間)、EUは、EUとロシアの間に位置する旧ソ連の6カ国との連携を強化していくことで合意しました。
今年5月に6カ国とEU27カ国による首脳会議を開く予定です。

この6カ国とは、モルドバ、ベラルーシ、グルジア、ウクライナ、アルメニア、アゼルバイジャンです。

EUは、各国の民主化を促進し、天然ガスなどのエネルギーの供給ルートを確保する狙いがあると言われています。


報道によれば、4月9日(現地時間)、ロシアのラブロフ外相は、モルドバの暴動に関し、EUの対応をけん制する発言を行ったようです。


こうした動きは、ロシアとEU等との対立を深めていく可能性があるように見えます。

現在、世界的な金融市場の混乱、経済後退に国際協調が重要な局面にあって、気にかかるところです。
今後の推移が見守られるところかと思います。