4月2日(現地時間)、ロンドンで開かれていたG20は、共同声明を採択して閉幕しました。
・2010年末までに5兆ドル規模の財政刺激策を行い、経済成長を4%押し上げる。
・IMFは、各国の回復及び成長に向けた対応に関する定期的な評価を行う。
・金融監督及び規制を強化(タックス・ヘイブン、格付機関、ヘッジファンドなど)
・IMFの融資枠拡大など世界的な金融機関の強化。
・保護主義への対抗と世界的な貿易・投資の促進。
・IMF保有金売却益および余剰資金を活用して今後2-3年にわたり、最貧国のために資金を供給。
G20開催前、規制強化に慎重で財政刺激策の追加を求める米英と、規制強化を求め財政刺激策の追加実施に慎重な独仏との相違が懸念されましたが、独仏が求めているタックスヘイブンに対する規制強化で足並みを揃えるなどし、合意に至ったようです。
米、英、仏、独、日、中、露、新興国など幅広い国によって構成されたG20は、国際的な協調を示したと思います。今回、具体的な行動に向けた合意が成されましたが、今後の実行の推移が見守られるところかと思います。