4月7日(現地時間)、公表された2008年10-12期ユーロ圏GDP改定値は、速報値の前期比マイナス1.5%から下方修正され、前期比マイナス1.6%となりました。
ユーロ圏GDP伸び率
2008年
前期比
1-3月期 +0.7%
4-6月期 -0.3%
7-9月期 -0.3%
10-12月期 -1.6%
(出所)EU統計局
4月6日(現地時間)、公表された2月のユーロ圏小売売上高は前月比マイナス0.6%となりました。
これは、事前の大方の市場予想よりマイナス幅は大きなものだったと言えます。
ユーロ圏では、厳しい経済状況を示す指標が公表されているように見えますが、海外メディアによれば、4月7日(現地時間)、欧州の主要シンクタンクは、ユーロ圏16カ国の成長率が2009年1-3月期に景気の谷となる可能性が高いとの見通しを示したようです。
EUでは、昨年来の各国の景気刺激策の効果に疑問も出されている状況にありますが、主要シンクタンクは、政府の景気刺激策が奏功するとの見方を示したようです。
今後のEU各国の政策も含め、推移が見守られるところかと思います。