2009年4月9日木曜日

FOMC議事録公表

4月8日(現地時間)、FRB(米連邦準備理事会)は、3月17~18日のFOMC(連邦公開市場委員会)議事録を公表しました。


この議事録によれば、期間が長めの多様な資産を大幅に追加購入することが適切との見方で一致したことが明らかになりました。


また、議事録では、依然として金融市場の混乱は続いており、経済見通しの下振れリスクに懸念が示されています。


FRBは、大胆な量的緩和策を継続していく可能性が高いことを示唆しているように見えます。


量的緩和に踏み切るのではないかとの見方が出されているECBは、先日(4月2日、現地時間)の政策委員会後の記者会見で、金利以外の政策手段を5月に発表すると表明しました。


カナダ中銀も量的緩和に踏み切るのではないかとの観測にあるようです。


市場では、インフレが抑制され正しい出口戦略が実施されれば、量的緩和は、必ずしも通貨の価値下落にはならず、通貨上昇につながる可能性さえあるとの見方もあるようです。


確かに、現在までのところ、ドルは大幅安には至っていません。


今後の推移が見守られるところかと思います。