2009年11月22日日曜日

イランに対するIAEA草案

イランの核交渉、イランが貯蔵する低濃縮ウランを国外輸送し、研究用原子炉の燃料として返還するというIAEA(国際原子力機関)草案が合意できるかどうか、先行きは不透明のようです。


11月20日(現地時間)、国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた6カ国は、IAEA草案に関する基本合意をイランがまだ受け入れていないことに失望を表明すると共に将来の追加制裁の可能性を示唆しました。


外部から見ていると、今回、イラン側がIAEA草案を検討に至った要因の一つに、かねてイランとの対話を主張していたIAEAのエルバラダイ事務局長の存在があったように見えます。


エルバラダイ事務局長は、今月末に退任することから、個人的には、11月中に進展があるのではないかと期待していましたが、現時点では期待した動きにはないようです。


12月1日には日本の天野之弥氏が新事務局長に就任します。

天野氏は複雑で困難な問題を引き継ぐことになりそうです。


天野氏にエールを送りつつ、今後の推移を見守りたいと思います。