2009年11月11日水曜日

長期金利の上昇

最近、長期金利の上昇しています。


英米でのイールドカーブのスティープ化(※1)が指摘されています。
※1.イールドカーブとは、債券投資における利回り曲線を言い、一般に横軸に債券の残存年数、縦軸に利回りとったグラフで表されます。そして、短期から長期にかけての曲線の傾きが急になること、短期金利と長期金利の差が大きくなることをイールド・カーブがスティープ化すると言います。


需給ギャップがマイナス圏にあることからデフレが懸念されていますが、イールドカーブのスティープ化に着目すると先行きのインフレが懸念されます。


最近、金や原油といった商品相場では上昇傾向にあります。


先進国経済は、回復傾向にあるものの自立的な回復段階には至っていないと考えられるところ、仮に、インフレとなれば、スタグフレーション(※2)に陥ることになりかねません。
※2.不況(Stagnation)と、インフレーション(Inflation)の合成語。景気後退期における物価上昇をいい、失業率が上昇する中で貨幣や預貯金の価値が低下するので、消費は低迷し、国民生活も大きく圧迫することになります。


今後の推移が見守られるところかと思います。