11月22日(現地時間)、インドネシアで、バタム島からドマイに向かっていたフェリーが沈没し、218人が救出されたものの、23人が死亡し、現在も行方不明者が存在するようです。
このフェリーは定期便で、バタム島とドマイの間を頻繁に行き来していました。
沈没の理由は、まだ明確ではないようですが、モンスーンの季節で、予期せぬ天候の変化があり、高波が影響したとの報道もあります。
最近、インドネシア中央銀行の副総裁が、中央銀行の発行する短期証券に関する外国人投資家の保有制限を検討していると発言し、インドネシアルピア通貨が下落するといった動きがありました。
これは、インドネシアに流入する投機的な国外資本を抑制するという趣旨によるもののようです。
インドネシアでは、投機的な国外資本が流入することで、インドネシアの株価や不動産などの資産価格が過度に上昇し、通貨高が輸出回復を妨げ、資本流入を促すという動きを懸念しています。
世界経済の回復にアジア諸国は大きな役割を果たしていると考えられますが、アジア諸国の通貨が上昇することで世界経済の不均衡を解消する必要性も指摘されています。
考えすぎと思いますが、今回のフェリー沈没は、悲しい出来事であり、インドネシア国民の心理を低下させるなどし、インドネシアの不安定要因は増えるのかも知れません。
今後の推移を見守りたいと思います。