2009年11月28日土曜日

ドバイショック

ドバイショックが注目を集め、日本の建設、銀行などの企業とドバイとの関わりが取りざたされています。


BIS(国際決済銀行)の統計によれば、UAE(アラブ首長国連邦)向けのエクスポージャーは、英国系金融機関が大きいようです。


UAEへの融資総額:1230億ドル(6月末時点)


1.英国:500億ドル
2.フランス:113億ドル
3.ドイツ:106億ドル
4.米国:106億ドル
5.日本:90億ドル


個別行では、英HSBCの融資額 175億ドル、英スタンダード・チャータード 78億ドルなどが大きいようです。


UAE向けエクスポージャーからすると、英国系金融機関にとって大きな問題と言えそうです。


なお、上記はUAE全体であり、今回注目を集めているドバイ・ワールドと系列の不動産開発会社ナヒールに限ったものではありません。
ドバイ・ワールドとナヒール向けのエクスポージャーは数百億ドルの模様です。


仮に、地域全体の問題と理解すれば、UAEだけでなく、近隣諸国にも目を向ける必要があるのかも知れません。


今後の推移が見守られるところかと思います。